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千葉県臨床細胞学会 会長挨拶 2024/6更新
千葉県臨床細胞学会の皆様、さる4月27日の役員会、総会で御推挙頂戴し、田中尚武先生の後を継いで会長となりました澁谷でございます。
遅くなりましたが、会長就任に際してご挨拶申し上げます。
私は呼吸器外科医ではありますが、入局した千葉大学大学院医学研究院 呼吸器病態外科学(旧千葉大学医学部肺癌研究施設 第一臨床研究部門、千葉大学医学部附属病院 肺外科)では日本臨床細胞学会細胞診指導医(2003年から日本臨床細胞学会細胞診専門医)を持つ先輩の呼吸器外科医が何人もおり、日々の臨床業務に加え、多くの細胞診関連の臨床基礎研究、学会発表が行われていました。
私はその流れを汲んで細胞診の勉強を開始し細胞診専門医資格を取り、呼吸器領域の細胞診検体の結果報告業務にも携わるようになり、日本臨床細胞学会での学会発表、研究も行ってまいりました。
今まで、千葉大学医学部附属病院に加え、船橋市立医療センター、松戸市立総合医療センター(旧松戸市立病院)、現在勤務の成田赤十字病院では多くの細胞検査士の皆様の指導そしてサポートを頂戴し本日に至った次第です。
私の専門とする肺がん領域では他の臓器に先立ち病理組織生検検体を用いた遺伝子診断、免疫染色が多く行われ日々の全身化学療法、免疫療法の導となっています。
これまで多くは病理組織診断のみに限られていた遺伝子検索ですが、細胞診検体にも対応可能な肺癌コンパクトパネル検査が保険搭載され益々細胞診検体の重要度が増すものと期待されます。
気管支鏡検査における吸引細胞診、擦過細胞診さらには洗浄細胞診検体が用いられるようになり、今まで以上に細胞検査士の皆様方の役割が重要となっています。
このような中、本年は千葉にて大切な学会が予定されています。9月14日には、田中尚武先生会長の第38回関東臨床細胞学会学術集会が、11月16~17日には進 伸幸先生会長の第63回日本臨床細胞学会秋期大会がございます。多くの千葉県臨床細胞学会会員の皆様の発表討論と現地参加をお願いする次第です。
特に若手の方々には症例報告の発表をお勧めしたいと思います。
症例をまとめ説明することで多くの知見が得られます。そしてきれいな細胞像を撮影し皆に見てもらうことで、必要十分な細胞像の検討が出来ることになります。
今秋が無理ならば来年、再来年と千葉県臨床細胞学会学術集会も含めた多くの学会、勉強会が控えております。ぜひともご検討ください。
2024年6月吉日
千葉県臨床細胞学会会長
千葉大学医学部附属病院
成田赤十字病院肺がん治療センター センター長
特任教授 成田赤十字病院 副院長
呼吸器外科部長 澁谷 潔
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